私は自他共に認めるゲーム大好き人間です。
そんな私ですが、特に好きなゲーム機はと聞かれると答えるのに少し困ってしまいます。
というのも、私がよくやるゲームは今大人気のPlayStationやNintendo Switchではなく、「PCゲーム」だからです。
最近では「eスポーツ」というゲームで協議を行うスポーツが少しずつ有名になったこともあり、そのeスポーツの主流でもあるPCゲームも以前に比べるとですが知名度が上がってきていると感じています。
そんなPCゲームですが、プレイするには結構お高いパソコンが必要なのはご存じでしょうか?
最近の高画質なPCゲームの性能を最大限に引き出せるほどのパソコンだと、なんと20万近くかかってしまうものもあります。
それこそ先ほど挙げたPlayStationなどとは比べ物にならないほど高いです。
正直そこまで高いお金を出してPCゲームやりたいと思いますでしょうか?
私はやりたいと思いました。
そして今からおよそ11年前、私は今愛用しているドスパラ製パソコン「GalleriaPC」を購入しました。
さらに、私は大好きなPCゲームを思う存分遊ぶためにパソコンを購入するだけでは飽き足らず、そのまま「GalleriaPC」の改造にハマってしまうのです。(後で紹介しますが、これも結構なお金がかかります)
何故私がそこまでパソコンに情熱をささげるようになったのか?
そこにはゲームに特化したGalleriaが持っている「改造の魅力」がありました。
今回は私にPCゲームの魅力とパソコン改造の魅力に気づかせてくれた名機、「GalleriaPC」をご紹介します。
なお、本記事で紹介するのは既製品のパソコンではないため、パソコンに全く詳しくない方には少し難しい用語が出てきますが、なるべく分かりやすく説明していきますね。
GalleriaPCとの歴史
導入で少し触れましたが、この「GalleriaPC」は購入してから何度か改造しているため、ほとんど購入当時の原形をとどめていません。
購入当時のまま残っているのは電源ユニットとDVDドライブの2つだけです。
ここでは「GalleriaPC」の改造の歴史を追っていくとともに、私がどのようにパソコンの改造にハマっていったのかをご紹介しましょう。
※以降は本パソコンのことを「Galleriaカスタム」と表記します。
購入~記念すべき初改造
私がこのGalleriaカスタムを最初に購入したのは11年前の2009年でした。
Galleriaカスタムを購入してゲームをプレイした時の感動は今でも忘れられません。
今までのパソコンでは満足に動かなかったゲームが、映画のCGかと思うくらいの美麗なグラフィックで楽しむことができたのです。
後から紹介しますが、「PCゲームは画質こそ命だ」と考えるようになったのはこのGalleriaカスタムに出会ってからでした。
ゲーミングPCモデルだったので購入した段階で既に高性能で、購入当初はそれこそ新しいゲーム機を手に入れたように感動していました。
画質はキレイだし動作は快適だし、もうサイコー!
しかしPlayStationのようなコンシューマゲームよりも進化が速いのがPCゲームなので、年月を重ねるごとに画質や性能に物足りなさを感じていました。
元々改造を前提としてこのGalleriaカスタムを購入したこともあったので、さらなる性能向上を目指し私は改造に踏み切りました。
そして記念すべき初改造として購入したのが、PCゲームをプレイする上で一番重要と言っても過言ではないグラフィックボードでした。
パソコンのパーツは最新作となれば平気で5万円~10万円(パーツ1つでですよ?)くらいするものなので、そこまでお金を出す勇気がなかった私は2万円ぐらいの当時ミドルエンドと呼ばれるモデルを購入しました。
いわゆる中の上くらいのモデルですがそれでも性能の上げ幅はすさまじく、またもや新しいゲーム機を購入したかのようにテンションが上がりました。
初めての改造で緊張しましたが、自分でやり方を調べながらパソコンを分解し、古いパーツを取り出し新しいパーツを取り付けました。
めでたしめでたしと息つく間もなく発生した動作不良を乗り越え、パソコンの改造を成功させたときの達成感は今でも忘れられません。
こうしてめでたく私の初改造は成功したのです。
2度目の改造はほとんど買い替え
初改造を終え、私は進化したパソコン性能と改造そのものに感動覚えたのでした。
しかしやはり進化の早いPCゲーム、しかもグラフィックボードだけの新調だったので2年もすればさらに高性能なパソコンを欲しくなってきました。
ちなみにPCゲームは大体2年ほどで割と大き目な技術的進化が訪れます。
改造したい、もしくは買い替えたいと思う時期は人それぞれですが、常に最高性能を求めるとそれくらいの期間で買い替えを検討しないといけません。
さて、次なる改造を考え出した私でしたが、グラフィックボードで自分のパソコンが生まれ変わる快感を覚えてしまったため、今度はさらに派手な改造を望んでいました。
もっとキレイに、もっと快適に、前よりも大幅に性能を上げたい!
完全にパソコン沼にハマってます。
考えた結果、CPU、マザーボード、メモリ、HDDを一新しようと決心しました。
この時点でほとんど買った時の原形をとどめていません。
これらの改造をしようと思い立ったのは、やはり性能向上には欠かせないCPUの存在が大きいです。
CPUは人でいうところの脳であるため、性能が向上するとパソコンの動作全体に影響します。
グラフィックボードの新調だけでは実現できない、より高性能なPCゲームを稼働させるためには必要不可欠なのです。
さらにCPUを動作させるにはその規格に合ったマザーボードを用意する必要があるため、マザーボードも必然的に新調することに。
さらにさらにメモリが少なかったらCPUの性能を最大限に引き出せないので・・・。
このようにして、ほとんど新しいパソコンの買い替えと変わらないくらいの改造を施したのです。
3度目の改造はグラフィックボードだけ
生まれ変わったGalleriaカスタムで快適なPCゲームライフを送る私。
そこから5年ぐらいすると、ケチってミドルエンドで妥協したグラフィックボードの性能が気になり始めます。
ここまでくるとパーツの1つや2つの新調に何の抵抗も感じなくなっていました。
グラフィックボードだけ古くなっちゃったし、サクッと買い替えちゃおうかな。
こうして購入したのが優れたコストパフォーマンスで今なお人気の新型グラフィックボードでした。(上の画像)
性能の向上はもちろんですが、振り返ってみるとこの頃には完全に改造に対する抵抗がなくなっていたなと思います。
パソコンの改造は達成感がある
普通のゲームであれば買ってきてすぐにプレイすることができ、万が一故障していても初期不良として交換することができます。
しかしパソコンの改造は最悪の場合パソコン本体を破損させる恐れがあり、さらにほとんどの場合メーカーの保証を受けることができません。
下手をすれば買ったばかりのパーツだけではなく、パソコンそのものを破壊してしまうことになりかねないのです。
そういうリスクを自分なりに調べて計画し、破損の恐怖と戦いながら改造を行い、めでたく成功させた時は自分がこのパソコンを作り上げたという達成感でいっぱいになります。
人によってはこんなリスクを負ってまでゲームをしたくないと思うかもしれませんが、私は改造によって得られる快適ゲームライフ以外にも、改造による達成感のとりこになってしまったのです。
Galleriaカスタムのレビュー
ここまで私の愛用しているGalleriaカスタムの歴史と、私がいかにしてパソコンの改造にハマったかを紹介しました。
このパソコンも購入した時からずいぶん変わってしまいましたが、実に11年の付き合い、私としてはかなり愛着が湧いています。
しかし愛着があればパソコンは使いやすく、性能が良くなるわけではありません。
大事に育てたパソコン、実際使い心地はどうなのか?
ここからはGalleriaカスタムのレビューを行います。
GalleriaPCのスペック紹介
レビューを行う前にスペックのおさらいをします。
最後に改造してから5年近く経っているので、今使っている各パーツが現在出回っているパーツと比較するとどの程度の性能なのかも簡単にご紹介しましょう。
CPU | Intel Core i7 2600K | Intel製第2世代CPU。最新が第10世代なので、8世代前のモデル |
メモリ | 16GB(8GB×2)DDR4 | PCゲームをプレイするには十分な性能 |
ストレージ | HDD1TB×2 | 容量としては普通だけど、最近はより処理性能が優れているSSDが主流になってきている |
マザーボード | ASRock H61M/U3S3 | 性能に直結するパーツではないが、新しいCPUには対応していないためやはり古い |
グラフィックボード | NIVIDIA GeForce GTX-1060 | 発売から約4年が経過しているが、コスパの高さからまだまだ人気 |
CPUはIntel製第2世代CPUを使用しています。
現在の最新CPUが第10世代と呼ばれているので、実に8世代も前ですね。
8世代も前だったらさすがに性能として物足りないと思われがちですが、意外と最近のゲームでも動いてくれます。(後で詳しく説明します)
グラフィックボードも最新世代と比べるとやや時代遅れのモデルですが、性能、消費電力、価格のバランスが絶妙で未だにゲーミングPCでも広く使われているグラフィックボードです。
私はグラフィックボードを2回換装しているのですが、これを新調するとグラフィックの性能がぐんと上がるため、まるで最新のゲーム機を購入したかのような感動を覚えます。
一度この感動を覚えると、パソコンを改造することが病みつきになること間違いなし。
以上の通り、パソコンについて少し詳しい方なら首をかしげたくなるビミョーな構成ですが、ここからは私が思うこのパソコンのお気に入りポイントと残念ポイントをご紹介します。
まずは残念ポイントから!
残念ポイント①「ケースがでかい」
1つ目の残念ポイントはパソコンケースがでかいということ。
一般家庭向きのミニタワーと呼ばれるパソコンケースと比べると、
ミニタワー:35cm×19cm×41cm
Galleriaカスタム:43cm×21cm×53cm
一回りくらい大きいですね。
上の画像で伝わるか分かりませんが、今流行りのゲーム機と比べてもこれくらいの違いがあります。
ここまででかいと「デスクトップ」という名の通りに「机の上に置く」のは難しいと思います。
このサイズには理由があって、PCゲーム向きのパソコンはある程度改造されることを想定しているため、拡張性を重視します。
その結果、より多くのパーツを内蔵できる大きなパソコンケースを採用することが多いのです。
PCゲームを楽しむことを最優先としていた私なので妥協できる範囲ですが、気軽にネットサーフィンや動画視聴を楽しむ程度でそこまで高性能なパソコンを必要としない方には、正直おすすめできないです。
残念ポイント②「HDD」
今私が使っているHDDについて不満に思っていることが2つあります。
- 起動が遅い
- 容量が少なく感じてきた
1つ目の起動に関して、最近ではHDDとは別の記憶媒体として「SSD」と呼ばれるものが流行してきています。
これは昔ながらの「磁気ディスク」であるHDDとは異なり、データの読み込みが速い「半導体メモリ」を使用しているSSDはパソコンの起動時間に大きな差があります。
HDDの起動時間が1分近くかかるのに対し、SSDでは20秒台で起動できます。
長く使うとHDDの中身がいろいろなデータで散らかっていくので、最近は起動時間がかなり長く感じることが多々あります。
このことから次の改造ではSSDを導入することを検討しています。
2つ目の容量の少なさに感じては、普通のゲーム機と違ってゲームソフトをパソコンの中に保存するという特性上、たくさんのゲームを楽しむとどうしても容量がいっぱいになってしまいます。
SSDには容量が少ないという弱点があり、この容量問題はSSDでは解決できないので、今後HDDを増設して解決することを考えています。
お気に入りポイント①「ゲーム」
ここからはお気に入りポイントです。
やはりというかこのために改造を頑張ってきたので、「ゲームにおける使用感」はとても気に入っています。
具体的に気に入っているところは、
といったところです。
1つ目については最先端という訳ではないので、「もっと性能が良ければこの部分とかキレイなんだろうなー」と思うことはありますが、PCゲームを楽しむための性能は十分発揮できていると感じています。
2つ目にも関わることで、例えばゲームをプレイする前の設定において使っているパソコンの性能に合わせてゲーム側がグラフィックの質を最適な設定に合わせてくれます。(最近のゲームはすごいですね)
これは文字通り高い品質でプレイできるということで、普通ならパソコンにかなりの負荷を強いるためそれなりの性能を持ってなければ設定できません。
「グラフィックの質なんてゲームの面白さとそこまで関係あるの?」と思われる人もいるかもしれませんが、ゲームの中にはグラフィックに特に力を入れているジャンルが多く存在します。
そういうゲームを最高画質でプレイすると、圧倒的な臨場感と没入感を感じることができるので、ゲームにおけるグラフィックの質というのはなかなか馬鹿にできません。
私は戦争を描いたアクションやシューティングが好きなのですが、この手のゲームを高画質でプレイした時の臨場感と悲壮感のとりこになってしまってからは、ゲームを楽しむためにはそれに見合った画質が必要だと考えています。
先ほどのグッドポイントに書いたように、Galleriaカスタムでは私が求めるキレイな画質でのゲームプレイを叶えてくれているため、ゲームプレイにおいては大変満足いく性能になっています。
お気に入りポイント②「マルチタスク」
パソコンにおけるマルチタスクとは、ゲーム、動画視聴ソフト、表計算ソフトなどいろいろなソフトを同時に起動することです。
人間もそうですが、複数の作業を同時にやろうとすると1つ1つの作業に対して集中できないので、どうしても作業時間が長くなります。
私はパソコンでゲームしながら裏で動画を流していたり、ネットサーフィンで大量のページを同時に表示することがあるのですが、それらの作業でパソコンの処理が遅く感じたことはほとんどありません。
マルチタスクの処理性能はCPUやメモリなどに依存するのですが、日常使いであれば私が使っている8世代前のCPUでも全然問題ないなと感じています。
お気に入りポイント③「愛着」
パソコンも機械なので時間が経てば壊れます。
普段使いするパソコンであれば最近はそこまで高いものでもないので、大半の人は古くなれば買い替えを考えますが、改造を重ねることで長い期間使っている私はいつの間にかこのパソコンに愛着が湧いています。
先ほど紹介した残念ポイントもあるにはあるのですが、それらを差し引いても手放すなんてことがほとんど考えられなくなっています。
恐らく今家にある家電の中で壊れたら一番悲しむ機械は断トツでこのGalleriaカスタムでしょう。
実はこの記事を書いている時点で次の改造を考えているのですが、いつの間にか「改造」というよりも「育てる」という意識になっています。
これについてはちょっと頭がおかしくなっているといわれると反論できません(笑)
壊れたら買い替える、というサイクルを繰り返しているととても味わえない感覚だと思うので、私はこの愛着を大事にしていこうと思っています。
結論「やっぱり使いやすい」
残念ポイントもありますが、サイズに関しては改造しやすいというメリットを感じていますし、HDDに関しても今後の改造、ではなく育成でカバーしてくつもりなのでそこまで気にしていません。
一部のパーツには古さが目立ちますが、ゲームでは画質を重視している私でもおおむね満足できるグラフィック性能を備えています。
さらに快適なマルチタスク性能も備えているので、ゲームで待ち時間が発生した時などは動画を見たり、この記事を作成するときも複数のページを開いて調べものをしながら書いたりすることができます。
ただ、VRを楽しみたい、4K画質でゲームを楽しみたいという方は今回のカスタマイズからさらにCPUやグラフィックボードを新しくする必要があるでしょう。
マルチタスク性能も優れているとはいえ、動画編集のようなさらに高性能なマルチタスクを必要とするソフトをバリバリこなす人にとっては少し物足りなくなるかもしれません。
自分好みにカスタマイズしたい、お金はかかっても一台を長く使いたいという方に自作PCは自信をもっておすすめできます。
ちなみに今回紹介したGalleriaカスタムくらいのスペックの既製品を買うとなると、今なら大体10万円ぐらいで買えます。(本体のみ)
まとめ
私が愛用しているGalleriaカスタムの紹介と、パソコン改造の魅力をご紹介しました。
私なりにパソコンに対する情熱と魅力をお伝えしましたが、思い入れが強すぎてなかなか伝わりにくかったかもしれません・・・。
パソコンの改造にはそれなりのリスクもあり、実際にやってみるのは抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、改造を成功させた後の達成感と自分好みにカスタマイズできる楽しさは是非ともいろんな人に味わってみたいと思います。
本当に、ハマる人はハマります。
技術が発展してきた昨今だとスマートフォンやタブレットなどまだまだ使えたとしても最新モデルに合わせて買い替えるようになりましたが、私は1つのものを長く使っていきたい派なので、これからもこのGalleriaカスタムを育てていって末永く使いたいと思っています。
私はゲーミングパソコンとしてたまたまGalleriaに出会っただけかもしれませんが、今思えばこのパソコンを選んで本当に良かったと思っています。
PCゲームを楽しむために妥協のないスペック、お客さんのニーズに合わせた様々なモデル、拡張性に優れ将来性をいっぱい詰め込んだ大きなケース。
パソコンの改造に興味がある人はもちろん、単純にPCゲームを思いっきり楽しみたいという方におすすめできるパソコンモデルです。
さて、記事作成はこのくらいにして、次の改造計画でも進めよっかなー。